ギャラリー
- 田植え後~ ⑧管理作業
- 今年も無事に田植えまではできました。これから先の作業はお米を育てていく上での草刈りや農薬散布、獣害防止の電柵張り等の管理作業がメインになります。とりあえず一番最初の作業は草刈りになりますかね。この草刈りの頻度が3~4回ほどでしょうか。真夏の7月~8月にかけては草の伸び方も激しいので草切りを始めて全ての田んぼの草切りを終えると、スタートした田んぼの草は結構伸びてしまいます。草の丈が短いうちに刈り取った方が体力的にも楽なのはわかっているのですが・・・真夏の日中の炎天下の中では思うようにできません。近年の暑さは本当に異常ですね・・・。画像は1枚しかありませんがその他の管理作業もご紹介できたらいいのですがなかなかそこまで手が回らないと思います。気長にお付き合いください。
- 2018年6月4日 美味しいお米作り ⑦田植え編
- 田植え編です。さてさて・・・やっと田植えまでこぎつけました。感覚的に田植えまでの道のりは『段取り8割、現場2割』みたいな感覚です。植えた後は畦草切りなどの管理作業に移っていくのですが、“植える”と言う目標を一区切りとしたときに田植えが最終作業なので苗を運んで植えるだけ、むしろそれまでの作業の方が大変なのです。昔の人はこれを牛と手だけでこなしていたのかと思うとゾッとします。画像1枚目田植え機で植えていきます。うちでは植代をとってから最低でも3日間ほど田んぼを放置します。植代直後はまだ泥が落ち着いてなくて田んぼが柔らかく、苗が倒れやすいからとの理由からです。3日程経つと泥が沈殿して少し締まって固くなります。田植えの仕方も農家さんそれぞれですね。うちは田んぼの形が悪いところが多いので4条植の機械で植えていきます。定植前の苗の状態を撮っておきたかったのですが忘れてました。あの苗もしっかりと根を張って、育苗箱から苗を取り出すと白いマットの上に緑の苗が生えているような状態です。これを田植え機が一定の量をむしり取って田んぼに突き刺していくのです。機械では植えきれないところは後日手作業で植えていきます。画像2枚目田んぼに植わった直後の苗の画像です。田植え編おしまいです。これで一応の肩の荷は下りたことになります。今から管理作業が始まりますがとりあえずはここで一段落です。これが終わるとここら辺の農家では“ツクリアゲ”と言って田植えが無事に終わった打ち上げのようなものを行います。自分は行きませんでしたが両親は他の農家仲間とともに旅行に出かけました。とりあえずここまでお疲れさまでした。
- 2018年5月31日 美味しいお米作り ⑥植代編
- 植代(うえしろ)編です。粗代編で少し触れましたが代とりには2種類あります。今回は粗代をとり終わった後にする植代と言う作業です。粗おこし・粗代・植代と同じ場所に3回トラクターをかけます。粗おこしで固まった地面を砕いて空気を入れてあげ、粗代でさらに土を細かく砕き地面を平らに均し、そして仕上げの植代です。この植代は土を粗代よりもさらに細かく砕き泥の状態にして、粗代である程度砕いた草などを泥の中に沈め、田んぼの表面を平らに均していきます。粗おこしと粗代は同じトラクターのロータリーを使って行いますが、植代はトラクターのロータリーを植代専用のロータリーに交換して行います。画像1枚目と2枚目植代後の全体画像と拡大画像です。植代も粗代の時のように田んぼの中に水を溜めるて行うのですが、粗代のようにたくさん水を張るわけではありません。田んぼの土をペースト状にするので粗代の時よりも少なめの水で行います。あまり水が多すぎると砕いた草がうまく泥の中に沈んでくれません。水が少なすぎると今度はうまく泥の状態になってくれなかったり、トラクターの通った後の轍が綺麗に埋まってくれなかったりするので、水分の調整が難しいのです。画像のように曇りのときはまだいいですが、晴れた日だと水分の蒸発量が多いので粗代途中にどんどん乾いていきます。拡大画像で粗代終了後と比べると一目瞭然だと思います。これで粗代編は終了です。
- 2018年5月28日 美味しいお米作り ⑤粗代編
- 粗代(あらしろ・荒代とも書きます)編です。農業の世界も日進月歩の世界だと思っています。今はこの粗代とりの作業もかなり変化していますが、かなりの設備投資がかかるためにうちは昔ながらです(笑)皆さん田んぼにお米の収穫が終わって次の苗が植わるまでに田んぼではどのような作業が行われているかご存知ですか?基本的には粗おこし、畦草切り(あぜくさきり)、畦塗(あぜぬり)、代とり(しろとり)でしょうか。この粗代とりは代とりの中の作業の一つです。まずは収穫終了後に一度田んぼにトラクターをかけます。これが粗おこしです。前作で固まった土を一度粗く砕いてあげて土の中に空気を入れてあげます。次は畦草切り。畦とは各農家の田んぼを隔てる土地の囲いみたいなもので、泥の土を盛って作っています。それによって自分のところの田んぼに水をせき止めて溜めるようになっています。場所によってはこの畦がコンクリートでできているところもあります。畦草切りとはこの畦に生えた雑草を刈払機(かりはらいき・通称ビーバー)を使って切っていきます。お米が植わっているシーズン中も何度かは切るのですが、稲刈りが11月ごろに終わって、次のシーズンに入るまでの約半年間は基本的に畦草は放置なのでひざ丈くらいまでは伸びています。夏程成長は早くありませんが放置期間が長いのでそのくらいにはなってます。自分、この粗代とり前の草切りが一番嫌いであります。冬の間に鈍った体を一気にたたき起こすような感じです。冬の間は基本的にビーバーで草刈りをするようなシーンはそうそうありません。それがある日、1日中ビーバーを背負い作業します。中にはビーバーで作業をしたことがある人も、見たことがある人もいらっしゃると思います。見ているだけだとものすごく簡単そうに見えてしまいますが、いざ実際にやってみると背負ってる肩の紐は食い込んでくるは、ディスク(ビーバーの刃)の回転によって押し戻そうとするのを押さえておくのに腕の筋力がかなりいるは、握力はすごくいるは、音はうるさいは、腰が痛いはで結構しんどいのです(笑)今は充電式のビーバーがあったり、軽い一文字のビーバーがあるのですが、やっぱり背負い式のビーバーの方が馬力が強くて燃料の入る容量が大きいので長時間、広範囲をするのは背負い式が一番です。自分が親父の後を継いで農業を始めたとき衝撃を受けたことの一つでした。見ているだけだと簡単そうで、機械で切るのだから楽なもんだと思っていましたがとんでもなかったです(笑)うちの場合、この畦草切りに朝から晩までやって1週間ほど要します。それがなまった体に一気に直撃です(笑)何年たってもその夜は筋肉痛と騒音の影響でボーっとしてしまいます。3日目あたりからからだも慣れて楽にはなってきますが・・・。一度慣れてしまえば後はそこまできつくはありませんが、夏のシーズン中は今度は暑さとの戦いになります。さて、この畦草切りが終わったら次は畦塗の作業です。畦草を切って、1週間ほど放置して焼きます。そこに雨が降って土が水をしっかりと含んでいる状態で畦塗機を使って塗っていきます。まず基本手になぜ畦塗をするのかと言いますと、畦は田んぼに水を溜めておく重要なものです。その畦はモグラによって穴が掘られたり、人が歩いて崩れたり、風化によってボロボロになったりしています。それを修復するために塗り直すのです。昔はみんな一本一本の畦をクワを使って手作業で塗っていました。途方もない労力を要します。今では畦塗機と言うトラクターの後ろに取り付ける機械があるので楽ではありますが、その分高い買い物になります(汗)ちなみにですが・・・うちはまだ購入できていませんので近所の農家仲間さんからのレンタルです(汗)早く欲しい・・・畦塗が終わってようやく代とりです。ここまでは画像がありません。なぜならこの作業中はまだこのHPの制作予定がなかったからであります。ここからは簡単な画像付きで!!一言で代とりとまとめていますが代とりには2種類あります。まずはこの粗代とりです。画像1枚目昨シーズンの稲刈りが終わって、一度トラクターをかける粗おこしが終わって数か月がたっています。いい感じに草が生えています。画像2枚目そこに水路から水を引き入れます。粗代は水を入れた状態でトラクターをかけます。画像3枚目トラクターをかけ終わった後です。粗代は粗おこしで砕いた土をさらに小さく砕くのと草をある程度沈めます。草は水分を吸っているのである程度細かく砕けてしまします。この粗代とりですが田植えをする上でのちょっとしたポイントになります。この粗代とりで植えるための深さと、田んぼの均平が決まってしまうからです。粗おこしも均平をとる上でのポイントにはなりますがまだ幾分かの修正はできます。この粗代とりで失敗すると取り返しがつきません。この時点で田んぼの均平が出ていないと田植え機で田植えをするときに凸凹の地面の上を走ることになるので、苗が一定間隔で同じ深さに綺麗に植わってくれません。そうすると成長に差がでたり、植え込みが浅くなって苗が倒れ込んだりします。なので今どきの主流は浅く・粗くなのでトラクターの進む速度も速いですがうちは丁寧にゆっくりと進みます。これを変えようと思うと新しい機械の購入が必要なので変えれません。画像3枚目と4枚目粗代とりが終わった後の全体の様子と拡大した画像です。粗代とりは画像1枚目の田んぼがこんな感じに仕上がります。拡大画像ではまだ細かく砕かれた草が表面に浮いていますがこれでOKです。これで粗代編はおしまいです。
- 2018年5月2日 美味しいお米作り ④緑化編
- 緑化編です。天気や気温の条件が良く蒸し込みから3日で緑化作業に移ることができました。緑化と言うのは簡単に言うと、蒸し込みで出てきた白い小さい芽を大きく育てていくことです。画像1枚目蒸し込みと同じビニールハウスの中に1枚1枚並べていきます。画像奥の方に蒸し込みが終わってビニールを剥いだ状態の育苗箱があります。まだこの状態では強い日差しを嫌うため、蒸し込みの時に一時的に剥いだビニールハウスの寒冷紗をまた元に戻します。画像2枚目こんな風に1枚1枚並べていきます。昔は4段ほどの棚を作って並べていました。苗の枚数とビニールハウスの大きさを計算したところギリギリ育苗箱が全部並ぶ計算なので、真ん中の通路を広めにとってあとはキッチリと詰めておきます。画像3枚目育苗箱を並べ終えたところです。広げ終わった後もビニールハウスはまた密閉しておきます。こうやってみると芽が綺麗に揃ってないようにも見えますが・・・これからハウスの中に並べ終えた苗は2日に一度ほど手で水をやります。画像4枚目と5枚目約10日~13日くらいでしょうか。あの白い小さな芽がぐんぐん成長して綺麗に苗が揃いました。本当は毎日毎日画像を撮影して成長を追いたかったのですが時間がなく撮影できませんでした。すみません(汗)5枚目の画像は拡大写真です。この状態の苗はまだ柔らかくて根も十分に張っていません。画像6枚目ビニールハウスの中で緑化させた苗を今度は外に並べ替えて太陽光に当てて光合成をさせていきます。お日様の光がないとしっかり成長してくれません。光合成をさせると、根もいっきに伸びてしっかりと張ります。同時に柔らかかった苗も固くなり淡い綺麗な緑からしっかりとした濃い緑色へと変化します。ここからはスプリンクラーを設置して自動で1日2回水をたっぷりと与えます。苗が固くなって、苗を引っ張っても切れたり、床土がボロボロと崩れないくらいに根が張るまで放置です。後は田んぼの準備が整ったら植えるだけです。これで緑化編はおしまいです。農家さんによってはこの緑化方法が色々あるみたいです。もっと手間をかけずに簡素化することもできるようなのですが、ここで失敗するとまた始めからになり田植えの時期に間に合わなかったりするので、うちでは代々このやり方です。
- 2018年4月29日 美味しいお米作り ③蒸し込み編
- 蒸し込み編種蒔き・蒸し込みは同日に行います。種蒔きが終わって軽トラックに積み込んだ育苗箱をビニールハウスに移動させます。画像1枚目このビニールハウスの中で苗を蒸し込みます。このビニールハウスは普段皆様が目にするビニールハウスの上に“寒冷紗(かんれいしゃ)”と呼ばれる黒いシートを被せています。寒冷紗は製品の種類によって遮光率が違います。この寒冷紗は遮光率90%だったと思います(正確な遮光率は覚えてません(汗)なんせもう10年以上前に親父が購入したものなので)日差しを90%遮ってくれるということですね。画像2枚目苗を置く前に下にビニールを敷いて、その上に藁(わら)で編んだ筵(むしろ)を敷いてそれをビニールで挟みます。その上に苗を置くための土台を置きます。画像3枚目その土台の上に苗を並べます。11段積み重ねてその上に空の育苗箱を1枚載せます。上にも蒸し込み用のビニールをかけるので覆土が落ちないようにするためと、水分が蒸発して乾きすぎないようにするためです。ずっと中腰で重いものを扱うのでこの作業が結構しんどいです(笑)画像4枚目~6枚目積み終わって上のビニールをかけます。1枚目がパスライトと言う不織布のようなものでできた薄いシートです。その上に藁の筵を隙間なく置き、その上からビニールで苗をスッポリくるんでしまいます。何重にもかけたビニールや筵は一度上がった温度が冷めないようにする為です。そして、下に敷いているビニールとの間にも隙間ができないように下のビニールも巻き込みます。これで完全密閉の苗箱サウナの出来上がりです!この状態で、苗箱サウナに日差しが当たるように外のビニールハウスの寒冷紗を一時的にめくっておきます。そしてビニールハウス自体も密閉して天気や外気温、夜の温度にもよりますが3日~5日ほど放置します。この時、苗箱サウナ内の温度は40℃~45℃前後になっているとの予想です(笑)正確な温度は測定したことがありません(笑)画像7枚目3日後・・・出ました!!発芽しましたー!!育苗箱は11段に重ねていますが、それでもしっかりと下の方の苗箱も発芽してます。上の苗の重みにも負けずに、ちゃんと芽を出してくれました(涙)画像8枚目と9枚目一番上の段の写真とその拡大写真です。お米の苗の芽・・・触った感触は結構固いです!しなやかさがないのであまり強く触ると折れてしまいそうな感じがします。例えるならお店などの入口の前に敷かれている緑色のマットが新品の時のような感触ですかね(笑)蒸し込み作業はこれでおしまいです。植物全般に関していつもいつも不思議に思うことがあります。どの植物にしても芽を出す方向を間違わないと言うことです。当たり前って言ってしまえば当たり前なのですが、このお米の苗にしても地面の中に蒔かれた種にしても、きちんと上(お日様の方向)に向かって芽を出します。真っ暗な土の中で、みんな体の向きはバラバラなのに芽を出す方向は全部一緒なんです。これってスゴいですよね!動物のように脳があるわけでもなく、機械のような物も付いていない。なのにちゃんと上に向かって芽を出すんです!!芽を出した後は“向日性”と言ってお日様の方向に向かって伸びていくのは知っているのですが、芽を出す前の段階で芽を出す方向を間違わないのは凄いと言うか、神秘的と言いますか・・・植物ってすごいですね。ちゃんとした“生き物”なんですね。
- 2018年4月29日 美味しいお米作り ②種蒔き編
- 種蒔き編です。苗床作りから約1週間ほど経ちました。種は蒔くだけではできません。写真はスッカリ撮り忘れましたがこの1週間は“脱芒機(だつぼうき)”と呼ばれる機械に種籾(たねもみ)を流し、種籾に付いている余分な物を取り除いたり、塩水の中に種籾を浸けて比重の違いで中身がしっかり詰まっているものとそうでないものを分けたり、美味しいお米になるように液肥に浸け込んだり準備を進めていました。そして、やっと種蒔きができる状態の種籾となります。種蒔きは毎年、近所の農家さん3軒と共同で行っています。種蒔きの人数は余るほど居ますが『今年もこの季節やなぁ』『今年もまた始まるのか・・・』などと談笑しつつお米のシーズンに突入したことを皆で噛みしめるのです(笑)画像1枚目苗床作りでも使用した播種機です。前回の床土を詰めるときと違うのは、床土が入った投入口の手前に今度は種籾が入った投入口があります。画像2枚目と3枚目播種機の投入口に床土を敷き詰めた育苗箱を置きます。自動的に進んでいき、カラカラに乾いた床土に肥料の入った水とカビなどの菌を抑えるための薬を混ぜたものを一緒にかけます。薬を使わない方が良いのは解っていますが、現実問題もしこの中の1枚でも発病すれば苗は全滅してしまいます。“農薬は使わない”は確かに理想ではありますが・・・理想では・・・ですがこの枚数を守ろうと思えば仕方のないことではあります。ご理解いただけると嬉しいです。画像4枚目育苗箱にたっぷりと水分を与えた後、床土の上に種籾が蒔かれます。この種籾の量は1枚の育苗箱につき1.6合と代々引き継いできました(笑)皆さんが炊飯器でご飯を炊くときの単位と一緒です。この量が育苗箱の上に均一に蒔かれていきます。画像5枚目と6枚目最後の工程は覆土です。蒔いた種籾の上に育苗箱一杯になる量の土をかぶせてあげます。覆土は手作業で均すことはしません。そうすると育苗箱の下から床土→種籾→覆土の層になります。画像7枚目育苗箱を軽トラックに積んで種蒔きは終わりとなります。
- 2018年4月23日 美味しいお米作り ①苗床編
- 初めての投稿なので少しだけ、普段皆様が口にしているお米がどのような工程を経て作られているのかをご紹介したいと思います。写真を撮るのを忘れていたり、文章が下手だったり伝わりにくいことも多いとは思いますが精いっぱい頑張ってみます(汗)各農家さんによって手順や作り方が違うと思いますが、ここでは当農園でのやり方をご紹介しようと思います。今年も美味しいお米を作るために頑張ります!それではスタートです!!苗床編2018年4月23日今年のお米作りのシーズンが本格的にスタートしました。まずはお米の苗を作るための苗床の準備です。画像1枚目これはお米の苗を作るための箱です。“育苗箱(いくびょうばこ)”と呼ばれています。お米の種をこの中に蒔き、発芽させて大きくしそして田んぼに植わります。農家さんによっては苗を購入するところもありますが、当農園は苗の販売も行っているので自分の所で育てます。爺ちゃんの代からの作り方をずっと継承しています。なので当農園苗は重いです!床土の量が多いからです。この苗が気に入ってくれてる人もいるみたいです(笑)この育苗箱の大きさは、短辺が30㎝、長編が60㎝、深さが3cmくらいです。今年の苗の枚数は800枚です。この800枚と言う数字・・・減ったなぁ・・・と言うのが素直な感想です。農家も高齢化が進み引退となった数字が表れています。これから先も年々減っていくのでしょうか・・・少し寂しい気もします。育苗箱を見るだけでそんなことまで思ってしまいます(笑)さて、これからこの箱をどうするかと言いますと・・・画像2枚目“播種機(はしゅき)”と呼ばれる機械に流していきます。この播種機、土を詰める、種を蒔く、土を被せると言う3つの作業をこなします。『土を詰める』と『種を蒔く、土を被せる』の工程は一度ではできないので同じ育苗箱を合計2回播種機に通すことになります。まずは土を詰める作業です。最初に育苗箱をこの播種機の投入口に置きます。播種機は電動モーターで動くので空の育苗箱が自動的に流れていきます。画像上の方に床土用の投入口があって、その中に天井から吊るされた床土の入った袋が入っています。投入口の中の床土が減ると自動的に袋の中の床土が落ちてきます。その投入口の下で育苗箱に床土が落ちるようになっています。画像3枚目投入口の下を育苗箱が通過するときの画像です。画像4枚目3枚目の画像の反対側からです。投入口の底の部分がベルトコンベアーのようになっていて、それに押されて床土が滝のように綺麗に一定量落ちてくるようになっています。床土の量は床土の落ちる部分にあるシャッターの開き具合によって調整します。深さ3センチほどの育苗箱に2㎝程の厚みで床土を落としていきます。画像5枚目と6枚目播種機で床土が敷き詰められて育苗箱がでてきます。ここで手作業によって育苗箱の半分ほどの床土の量になるようにします。均し板(ならしばん)と呼んでいる鉄でできた薄い板を使って余分な床土を捨てるのと同時に綺麗な平らに均していきます。ここで苗床が平らになっていないと苗の成長が揃わなくなったり、根の張りがバラバラになったりしてしまい綺麗な苗ができません。なんせ相手は疲れ知らずの機械です。どんどん押し出してきます。慣れてしまえばドってことないですけど、均す作業1枚にかけられる時間は2秒から3秒ほどです。均す人と、均し終わった育苗箱を受け取る人に分かれて作業します。画像7枚目と8枚目綺麗に均した育苗箱を種蒔きに備えて綺麗に積み重ねておきます。これで苗床作りは終了です。