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- 2018年11月3日 籾摺り・・・そして玄米へ!
- みなさんこんにちは!連日の更新となりましたが本日もよろしくお願いします!!さて、本日は乾燥後から玄米になるまでの工程のご紹介です!ウチの家で乾燥したお米は一度乾燥機から取り出され、とある場所に運び込まれます。その場所は“ライスセンター”です!本日の作業風景の画像はライスセンターでの作業風景となります。ちなみにこの画像に写り込んでいるのはこのライスセンターのご当主様で、素敵なおじ様ですよ!ライスセンターとは農家の皆様が収穫したお米を運び込んで、乾燥から籾摺り(もみすり)、時には販売まで手掛けている場所です。JAなどが大きな施設で行っていることが多いですが、ここのライスセンターはウチから目と鼻の先にあり個人で行っています。施設も大きくないし、受け入れるキャパも限りが出てきますが、JAなどの大型施設と比べての利点もあります。ここでは書きませんがその利点がとても重要で、とても大きいような気がします。当農園のお米はこのライスセンターで玄米にしたものしか出しません。そしてこのライスセンターの家自体もお米農家なのです。ウチの親父殿の農業仲間でもあります。なのでここのライスセンターの家のこの時期の忙しさときたら尋常ではありません。自分の家の稲刈りを少し早めに行い乾燥・籾摺りまで行い、そのあとは延々と運ばれてくる他の農家さんのお米を受け入れ、乾燥・籾摺りをひたすら繰り返します。ご夫婦でやってらっしゃいますが時には深夜にも作業をすることがあります。自分も何度かアルバイトに行ったことがありましたが・・・正直・・・キツイ!!の言葉しかでてきません(笑)すごいですよねぇ・・・感服・感謝です!!なにせここのライスセンターがないとウチの美味しいお米が食べられませんから!ちなみに今回のこの画像に写っているお米ですが・・・ウチのお米ではありません。パッケージが違うのはそのためです。タイミングの都合上、よそ様のお家の籾摺り工程の画像となりますが工程は全く一緒です。さてウチは乾燥機があるので乾燥までは自分のウチで行います。乾燥が終わったらこのライスセンターに運び込みます。籾摺り工程で使う機械は個人持ちできるような物でもないので、このライスセンターにお願いしております。画像①がその機械です。この画像に写っている機械一式がセットになっています。右端に写っている黄色いパネルが付いているものが乾燥機になります。そして上から筒のようなものが数本刺さっている機械が籾摺り機、そして左の上に青いカバーが付いているものが計量器です。まず、ウチで乾燥したお米をこのライスセンターの乾燥機の中にもう一度入れ込みます。乾燥は終わっているので乾燥はしませんが、籾摺り機に流し込むために入れます。そしてレバーをガチャンと引くと、画像②のように籾摺り機の受け入れ口に乾燥機の中からお米が出てきます。そして籾摺り機の中でお米の殻を取り除きます。この取り除かれた殻が“モミガラ”ですね。この時点でお米は玄米へと姿を変えます。画像③はその玄米を振動ふるいで玄米と藁くずや、ごみ、雑草の種子、モミガラが取り除けなかったものなどに選別しています。振動を与えることによって比重の違いで良品とそうでないものが選別できるようになっています。ここで取り除かれるのは比重だけで選別することができるもののみです。画像④は今度はお米の粒の大きさによて選別している機械になります。未熟米や、割れてしまったお米、小さなお米を取り除いています。これは小米(こごめ)と呼んでいて、お米であることには変わりはないので食べられます。しかし皆様の食卓にお届けすることはできないので、主な用途としては加工用なのではないでしょうか。小米の行きつく先を調べたことがないのですが、お米を引き取りにくる業者さんが買い取ってくれるところをみると、何かしらの使い道はあるようです。そしてこの選別機をくぐり抜けたものが初めて皆様の食卓にお届けできるお米(この状態ではまだ玄米)なのです。画像⑤は計量器です。そのくぐり抜けてきたお米が上の青いカバーの中に溜まっていきます。下に米袋をセットしておいてレバーを引くと画像⑥のようにお米が落ちてきます。そして内容量が30kgになるとレバーが戻ってお米が落ちてくるのが止まる仕組みになっています。止まったら、画像⑦⑧それを左の台の上に置いて素早く米袋の口を結んでボタンを押すと抱えやすい位置まで台が上昇してくれます。この台、3秒から4秒ほどで自動的に下に降りてくるのでそれまでにお米を抱え上げて、画像⑨⑩パレットの上に並べていきます。1段が5袋×5段なので1パレットにつき25袋乗っています。これで玄米の出来上がりです。後は各農家さんが引き取りに来て精米機で白米にすれば・・・美味しいご飯となります!もちろんこのままここからお米屋さんに運ばれるものもあります!この工程・・・こうやって文字に起こすとこんな感じなのですが・・・現場は壮絶です(汗)計量器までは自動ですが、その後の横に移して口を閉じてパレットに運んで並べる・・・。この作業が1袋につき20秒ほどで終わらせないと次が詰まってきてしまいます。計量が終わった後も上の青いタンクの中にはどんどんとお米が溜まり続けています。1台の乾燥機の中身が空っぽになるまでで続けます。その間30キロの重さの物をそのペースで運び続けるのです。計量器がストップ→横に移す→次の袋をセットしてレバーを降ろす→さっき横に移したお米の袋の口を結ぶ→パレットに運ぶ→小米の袋がいっぱいになればそれを交換この間がだいたい20秒ほどです。このライスセンターの一番大きな乾燥機だと1時間以上は出続ける容量なので自分がアルバイトに行ってた時、立ちはだかる山の様な感じに思えていました(笑)かかってこい!!コノヤロー!!!のノリです(笑)乾燥機の大きさは違いますがこのライスセンターには5台の乾燥機があります。この5台を全部出し切った後に、運ばれてきたお米を入れてまた乾燥の繰り返しです。JAなどの大型施設は全部機械化されているのでしょうが、個人でやっているところはそうはいきません。ここのご当主も60歳を超えています。それでもやり続けるしかないのです。さてさて!!これにて今シーズンのお米の作業は終了ですかね。今振り返ると『もっとこんな風に伝えれば良かったかな?』とか『こんな画像にしておけば良かった! 』など思うところはたくさんあります。拙い文章と読みにくい内容、誤字脱字、色々すいません(汗)それでもこのホームページを見ていただいた皆様には感謝です!ありがとうございます!!みなさんこのホームページをご覧になっていかがだったでしょうか?お米って簡単そうに見えます。田植え後の管理作業などに関してはほとんど掲載しておりませんがその間も毎日様子を見に行き、成長を見守ってきました。このお米を食べていただいて、少しでも皆様の食卓に笑顔を届けることができればと思います。今現在、お米の品種は数えきれないほどあります。その中でウチの地域ではただひたすらにこの“ヒノヒカリ”だけを作り続けてきました。それはこの土地にこの品種が合っていると言うことを昔より知っていたからです。今現在食べていただいてるお客さんからの評判もすこぶる上々です!是非皆様にも一度食べていただけたら嬉しいです!!!それでは平成30年度産の新米の販売開始です!!よろしくお願いいたします!
- 2018年11月2日 稲刈り~その弐~
- ~その壱~ からさてさて、このコンバイン!バインダーは刈り取りだけなのですが、現在主流のこのコンバインは刈り取りと“脱穀”を同時に行います。脱穀と言うのは稲穂に付いているモミ(お米)を稲穂から取り除く作業です!コンバインの脱穀機の写真を撮り忘れました(汗)すいません(汗)簡単に説明するとコンバインが刈り取りを行うと、刈り取られた稲穂はコンバインの中(横)を通って後ろに出ていきます。その途中で稲穂の部分だけをバシバシと叩いてモミを落とす感じです。この時お米の殻であるモミ殻は外れません。機械が良くできているのか、モミ殻がすごいのかはわかりませんが・・・。そしてその稲穂から外されたモミはコンバインのタンクの中に集められます!画像②はそのタンクの集められたモミの画像です。そしてタンクがいっぱいになるとブザーでお知らせ!それを出して乾燥機へと運びます!画像③はそのタンクからのモミを入れて運ぶためのバックです!そのバックに画像④のように通称“煙突”と呼んでいるモミの送り出し装置をうぃ~んとしてスイッチオン!!コンバインのタンクの中身を全部出し切ります!そしてこれを乾燥機に運んで入れます!田んぼの方は稲刈りが終わると画像⑦のような感じになります。田んぼの散髪終わり!!!です!コンバインで脱穀し終わった後の稲穂ですが、切り刻まれて出てくるのでそれが綺麗な列となり田んぼに模様を作っています。これで稲刈りは終了なのです。全ての田んぼの稲刈りが終わった時は、今年も終わったぁと言う気持ちと、今までそこでユラユラ揺れていたものがなくなって少し寂しい気持ちと、また来年!と言う気持ちと・・・色々ですね(笑)ここからはお米の乾燥になります。画像⑧は別日に撮影したので、お米を運ぶバックは変わっていますが手順としては何も変わっていません。右側に見えるのがお米の乾燥機です。お米を入れているこのバック、取り出し口が底面に付いています。なのでこのバックを電動クレーンで吊り上げます。そして流し込み用の橋のようなものを掛けて底面を開けるとお米がざーっっっと乾燥機の中に流れ込んでいきます。お米が乾燥しているようなら一晩で乾きますが、倒れていたり水分量が多いと乾燥が終わるのに少し時間がかかります。この乾燥機、燃料は灯油です。近年の燃料高騰がモロに響くのですが・・・致し方ない(泣)ざっとですが稲刈りから乾燥までの工程はこんな感じになります。
- 2018年11月2日 稲刈り~その壱~
- こんにちは!この大分県竹田市の超過疎地域からはほど遠い大都会の方では収穫祭であるハロウィンが大盛り上がりで終わったもようの今日この頃・・・本日は本格的に始まった稲刈りの様子をご紹介したいと思いますが・・・この間の報告日誌でも少し触れましたが・・・この報告日誌を書いている時は、早すでに稲刈りが終わっております!なので回顧録のような感じにはなりますが、今!今!!稲刈りの最中と言うテイで書きますのでよろしくお願いします(笑)しかも画像が納まりきれなかったので全2回にわたってのご報告になります!先日の条件が悪かった田んぼの稲刈りをバインダーで行った後日・・・ついに始まりました!稲刈り!!何度か書きましたがウチの地域ではほぼ“米”が主な作物ですのでこの時期は一斉に慌ただしい雰囲気になります。そしてバインダーとは違う“コンバイン”あちらこちらの田んぼで収穫を行っています。ウチの生命線であるこのコンバイン・・・もう何年になりますかね・・・10年以上は頑張ってくれています!ウチの親父殿も結構な歳なのでこのコンバインが壊れたら・・・どうするのでしょうね(笑)決して安い値段ではないので、次、迷っちゃいますよね!!まぁ、買うしかないと思うのですが・・・稲刈りを始める前に田んぼの角になる部分だけは手で刈り取ります。画像②ですね!手で刈り取りを行わない人もいるし、やらなくてもできないことはないです。ただ機械を大切に扱いたいのでウチではやっております。そして手での刈り取りが終わるとコンバインで刈り取っていきます!田んぼの形に添って左回りで刈り取りを行っていきます。自分はこの1週目が結構好きです!なんか髪の毛を切るバリカンになったような気分で、稲穂がひしめき合っている中に自分が通った後だけ道ができる感じがなんか結構気持ち良い!画像⑥はそんなコンバインの運転席からの眺めです!そうやってぐるぐる回りながら稲を刈り取っていきます!稲穂が寝ていなくて、しっかり立っている稲刈りと、先日のように稲穂が寝てしまっている稲刈り・・・時間と労力の差がかなりあります。時間にしてみれば2~3倍ほどは手間がかかります。この田んぼは綺麗に立っていたのでものすごく順調に終わりました。~その弐~へ続く!!
- 2018年10月31日 稲刈りいろいろ!!
- みなさまこんにちは!!久しぶりの更新です!いやぁぁ~・・・実は・・・稲刈り・・・終わっちゃいました!!!このホームページの更新してない間、稲刈りしていました。その他も色々と忙しく皆様への報告が遅れていしまいました。すいません!!今日はこの稲刈りの期間中に撮影した、稲刈りの風景と共にご紹介していこうと思います!その前に・・・一言で稲刈りと言いますが・・・稲刈りの機械も、お米になるまでの工程も何通りかございまして・・・ここではその部分を少しだけご紹介しようと思います。機械の名前や、工程の名前などは自分たちが普段使っている名称なので正式名称はわかりません。ご了承ください。まずは画像①この機械、『バインダー』と呼ばれているものです。稲を刈り取って、ある程度束にして紐で結んでポンと投げ出してくれます。このバインダー・・・農業の機械化が始まった初期の頃から存在している機械で、詳しくわかりませんが稲刈りの作業の中では、初めて機械化されたものではないのかと思います。(あくまで個人の勝手な思い込みです(笑))現在ではもっと高性能の機械が主流ではあるものの、その中で何故にウチはこの機械で刈り取っているかと言いますと・・・田んぼがぬかるんで重たい機械が入らないから!です!!田んぼも場所によって条件がものすごく違います。水を入れてもすぐに乾く田んぼ、いつまでも水が引かない田んぼ、勝手に水が湧いてくる田んぼ、固い田んぼ、柔らかい田んぼ・・・などなど場所によって大きく変わります。同じ地域の中でもです!この田んぼは毎年水が勝手に湧いてくる田んぼで、いつもぬかるんでいます。なので手間はかかりますが軽いバインダーで刈り取りを行います。ぬかるむ田んぼに対しての対策もあることはあるのですが・・・面積が小さいので毎年これでやってます!画像でも見える通り、この田んぼの稲は台風やら雨やらで全部寝ちゃいました(汗)面積が小さければバインダーの方が丁寧に刈り取ることができるのも特徴です!画像②バインダーで刈り倒した後はこんな感じになります!画像③バインダーで刈り取った稲の画像です!画像④稲をくくっている紐の拡大写真ですが・・・綺麗に結べています!これを機械が自動で行っていると思うと、こんな機械を考える人の頭の中はどうなっているのだろう・・・と思います。画像⑤と⑥のちほど解説!!!さてさてこれでバインダーでの刈り取りの紹介はお終いではござりますが・・・こんな機械が開発されるまでの間は、田植えから稲刈りまでを全て手作業でやっていたかと思うと青ざめます。途方もない労力と時間がかかっていただろうと思います。ウチの親父殿がまだ子供のころ・・・今から約60年ほど前までは“牛”が貴重な労働力だったそうで・・・牛に鋤を引かせ田んぼをたがやかしていたころは、牛の機嫌を損ねるとその場に座り込み動かなくなることもしばしばあったようで・・・。その人たちから見れば今どきの稲刈りなんて楽なものよ!!と言われてしまいそうですが・・・この時代に生きている自分にとってはこのコンバインさえも結構きついです(笑)結構な筋力と、足腰を使うので普段運動をしていないこのナマケタ体にはきついです(笑)さてここからは機械とお米になるまでの工程の紹介です。画像があるものとないものがあるので、言葉だけでうまく伝えられるか自信はありませんが頑張ります!!!まず・・・稲刈り後からお米になるまでの工程ですが・・・だいたい①刈り取り ②乾燥 ③脱穀 ④もみすり ⑤精米の工程があります。この5つの工程ですが使う機械によって順番が変わってきます。今どき主流なのは『コンバイン』を使って①刈り取りと③脱穀を同時に行い、②乾燥、④もみすり、⑤精米ですかね。①③→②→④→⑤使用する機械は『コンバイン』と『乾燥機』と『もみすり機』と『精米機』です。自分の家で食べようとした場合このパターンだと刈り取って、白米として食卓に並ぶまでの時間は1週間あれば十分できます!今回紹介した『バインダー』を使うと・・・①刈り取り、②乾燥、③脱穀、④もみすり、⑤精米になります。①→②→③→④→⑤ですがバインダーを使用して稲刈りをすると後の工程に大きな変化がでます!まず①刈り取りをして②乾燥になるのですがこの乾燥が画像の⑥になります!竹で稲をかける物干し竿のようなものを作り、そこにバインダーで刈り取った稲を穂先が下に向くように一束一束かけていきます。刈り取り口が上向きになるので、その刈り取り口に雨が当たらないようにビニールで覆っておきます。天日干しの乾燥になるので1ヵ月近くこの状態で干し続けます。乾燥機を使わないので燃料代や乾燥代がかからないメリットがあります。ですがその分時間と労力を必要とします。そして乾燥が終わった後③脱穀に移るわけですが、脱穀と言うのは稲穂についているモミ(お米)を稲穂から取り除く作業です。主流のコンバインであれば刈り取りと脱穀を同時に行うのですがバインダーは脱穀機能が付いていないので別作業になります。乾燥が終わると脱穀機能だけの『ハーベスタ』(画像なし)と呼ばれる機械で脱穀していきます。竹竿に干してある稲を一束一束ハーベスタに通していくとモミだけが取り除かれます。取り除かれたモミは画像⑤の機械(これはハーベスタではありません)に写っている袋の中にたまってきます。それから④もみすり、⑤精米になります。なので刈り取りから食卓に並ぶまでの時間は1ヶ月以上かかります。今回ウチのバインダーで刈り取った稲は天日干しをせずにコンバインの脱穀機能を利用して脱穀だけをして乾燥しました。画像⑤の機械ですが・・・これは一応『コンバイン』とは呼んでいますが一世代前のコンバインになります。工程的にコンバインと同じ①③→②→④→⑤と同じなのですが③脱穀から④乾燥の間のお米の運搬方法が大きく異なります。画像のコンバインは画像に写っているような白い袋にモミがたまります。この袋がいっぱいになると一度コンバインの運転席を降りて、さらに袋の中にモミを詰め込み、その詰め込んだ袋をコンバインから降ろして新しい袋を取り付けます。そして一区切りがついたところでこのモミの詰まった袋を軽トラックで回収して乾燥機に運ぶ流れです。一つの袋が30kg前後はあると思います。それが何十個もあるので軽トラへの積み込み、乾燥機への入れ込みもかなりの重労働となります。先程紹介したコンバインで刈り取ったパターンの乾燥後のハーベスタもこの袋での運搬になります。今日ご紹介したのは本格的に稲刈りを始める前に条件の悪い田んぼの作業報告でした!次の紹介で本格的に始まった稲刈りの様子を伝えたいと思います。
- 2018年8月24日 イノシシ!!!
- 昨日、イノシシが出没するとのことでイノシシ対策の為に張っている電柵の周りの草切りを近所の農家さんと一緒に行いました。このイノシシ・・・かなりの厄介者なのです!放っておくと夜な夜な田んぼの中に侵入し体のダニや汚れを落とすために田んぼの中に浸かってお風呂代わりにしていくのです!イノシシに荒らされた場所のお米はもう収穫できません!臭くて!!!その前に稲も倒れてしまいますが。うちの近所にはシカも時々出没しますがまぁカワイイ方です・・・。この電柵、地上から10㎝程の高さから3段ほど張っているのですが草が伸びて電柵に接触すると草がアースの役目をして、せっかくの電気が地面に逃げてしまいます。なので定期的に草切りを行わないといけないのですが・・・画像でご覧の通り、伸び放題で全くの機能不全になっておりました。こりゃイノシシも入りたい放題ですよ・・・と言うわけで草刈りをしてスッキリ!最後の画像は電柵の本体の画像です!これに電池を入れて電気を流します!人間が触ると結構痛いのですが、イノシシの場合、毛が剛毛なもので体に電柵が触れても全く効果はありません。狙うのは皮膚が露出している“鼻”です!臭いを嗅ぎながら侵入しようとしたそのとき!!鼻に電柵が当たると・・・バチッッッッッッッ!!痛い!!!→逃げるとまぁこんな想像をしながら電柵を設置するのです(笑)なかなかそんなにうまいことはいかないのですがね・・・(汗)設置しないよりかはだいぶマシですかね。もう来ませんように・・・・(ナムナム)
- 田植え後~ ⑧管理作業
- 今年も無事に田植えまではできました。これから先の作業はお米を育てていく上での草刈りや農薬散布、獣害防止の電柵張り等の管理作業がメインになります。とりあえず一番最初の作業は草刈りになりますかね。この草刈りの頻度が3~4回ほどでしょうか。真夏の7月~8月にかけては草の伸び方も激しいので草切りを始めて全ての田んぼの草切りを終えると、スタートした田んぼの草は結構伸びてしまいます。草の丈が短いうちに刈り取った方が体力的にも楽なのはわかっているのですが・・・真夏の日中の炎天下の中では思うようにできません。近年の暑さは本当に異常ですね・・・。画像は1枚しかありませんがその他の管理作業もご紹介できたらいいのですがなかなかそこまで手が回らないと思います。気長にお付き合いください。
- 2018年6月4日 美味しいお米作り ⑦田植え編
- 田植え編です。さてさて・・・やっと田植えまでこぎつけました。感覚的に田植えまでの道のりは『段取り8割、現場2割』みたいな感覚です。植えた後は畦草切りなどの管理作業に移っていくのですが、“植える”と言う目標を一区切りとしたときに田植えが最終作業なので苗を運んで植えるだけ、むしろそれまでの作業の方が大変なのです。昔の人はこれを牛と手だけでこなしていたのかと思うとゾッとします。画像1枚目田植え機で植えていきます。うちでは植代をとってから最低でも3日間ほど田んぼを放置します。植代直後はまだ泥が落ち着いてなくて田んぼが柔らかく、苗が倒れやすいからとの理由からです。3日程経つと泥が沈殿して少し締まって固くなります。田植えの仕方も農家さんそれぞれですね。うちは田んぼの形が悪いところが多いので4条植の機械で植えていきます。定植前の苗の状態を撮っておきたかったのですが忘れてました。あの苗もしっかりと根を張って、育苗箱から苗を取り出すと白いマットの上に緑の苗が生えているような状態です。これを田植え機が一定の量をむしり取って田んぼに突き刺していくのです。機械では植えきれないところは後日手作業で植えていきます。画像2枚目田んぼに植わった直後の苗の画像です。田植え編おしまいです。これで一応の肩の荷は下りたことになります。今から管理作業が始まりますがとりあえずはここで一段落です。これが終わるとここら辺の農家では“ツクリアゲ”と言って田植えが無事に終わった打ち上げのようなものを行います。自分は行きませんでしたが両親は他の農家仲間とともに旅行に出かけました。とりあえずここまでお疲れさまでした。
- 2018年5月31日 美味しいお米作り ⑥植代編
- 植代(うえしろ)編です。粗代編で少し触れましたが代とりには2種類あります。今回は粗代をとり終わった後にする植代と言う作業です。粗おこし・粗代・植代と同じ場所に3回トラクターをかけます。粗おこしで固まった地面を砕いて空気を入れてあげ、粗代でさらに土を細かく砕き地面を平らに均し、そして仕上げの植代です。この植代は土を粗代よりもさらに細かく砕き泥の状態にして、粗代である程度砕いた草などを泥の中に沈め、田んぼの表面を平らに均していきます。粗おこしと粗代は同じトラクターのロータリーを使って行いますが、植代はトラクターのロータリーを植代専用のロータリーに交換して行います。画像1枚目と2枚目植代後の全体画像と拡大画像です。植代も粗代の時のように田んぼの中に水を溜めるて行うのですが、粗代のようにたくさん水を張るわけではありません。田んぼの土をペースト状にするので粗代の時よりも少なめの水で行います。あまり水が多すぎると砕いた草がうまく泥の中に沈んでくれません。水が少なすぎると今度はうまく泥の状態になってくれなかったり、トラクターの通った後の轍が綺麗に埋まってくれなかったりするので、水分の調整が難しいのです。画像のように曇りのときはまだいいですが、晴れた日だと水分の蒸発量が多いので粗代途中にどんどん乾いていきます。拡大画像で粗代終了後と比べると一目瞭然だと思います。これで粗代編は終了です。
- 2018年5月28日 美味しいお米作り ⑤粗代編
- 粗代(あらしろ・荒代とも書きます)編です。農業の世界も日進月歩の世界だと思っています。今はこの粗代とりの作業もかなり変化していますが、かなりの設備投資がかかるためにうちは昔ながらです(笑)皆さん田んぼにお米の収穫が終わって次の苗が植わるまでに田んぼではどのような作業が行われているかご存知ですか?基本的には粗おこし、畦草切り(あぜくさきり)、畦塗(あぜぬり)、代とり(しろとり)でしょうか。この粗代とりは代とりの中の作業の一つです。まずは収穫終了後に一度田んぼにトラクターをかけます。これが粗おこしです。前作で固まった土を一度粗く砕いてあげて土の中に空気を入れてあげます。次は畦草切り。畦とは各農家の田んぼを隔てる土地の囲いみたいなもので、泥の土を盛って作っています。それによって自分のところの田んぼに水をせき止めて溜めるようになっています。場所によってはこの畦がコンクリートでできているところもあります。畦草切りとはこの畦に生えた雑草を刈払機(かりはらいき・通称ビーバー)を使って切っていきます。お米が植わっているシーズン中も何度かは切るのですが、稲刈りが11月ごろに終わって、次のシーズンに入るまでの約半年間は基本的に畦草は放置なのでひざ丈くらいまでは伸びています。夏程成長は早くありませんが放置期間が長いのでそのくらいにはなってます。自分、この粗代とり前の草切りが一番嫌いであります。冬の間に鈍った体を一気にたたき起こすような感じです。冬の間は基本的にビーバーで草刈りをするようなシーンはそうそうありません。それがある日、1日中ビーバーを背負い作業します。中にはビーバーで作業をしたことがある人も、見たことがある人もいらっしゃると思います。見ているだけだとものすごく簡単そうに見えてしまいますが、いざ実際にやってみると背負ってる肩の紐は食い込んでくるは、ディスク(ビーバーの刃)の回転によって押し戻そうとするのを押さえておくのに腕の筋力がかなりいるは、握力はすごくいるは、音はうるさいは、腰が痛いはで結構しんどいのです(笑)今は充電式のビーバーがあったり、軽い一文字のビーバーがあるのですが、やっぱり背負い式のビーバーの方が馬力が強くて燃料の入る容量が大きいので長時間、広範囲をするのは背負い式が一番です。自分が親父の後を継いで農業を始めたとき衝撃を受けたことの一つでした。見ているだけだと簡単そうで、機械で切るのだから楽なもんだと思っていましたがとんでもなかったです(笑)うちの場合、この畦草切りに朝から晩までやって1週間ほど要します。それがなまった体に一気に直撃です(笑)何年たってもその夜は筋肉痛と騒音の影響でボーっとしてしまいます。3日目あたりからからだも慣れて楽にはなってきますが・・・。一度慣れてしまえば後はそこまできつくはありませんが、夏のシーズン中は今度は暑さとの戦いになります。さて、この畦草切りが終わったら次は畦塗の作業です。畦草を切って、1週間ほど放置して焼きます。そこに雨が降って土が水をしっかりと含んでいる状態で畦塗機を使って塗っていきます。まず基本手になぜ畦塗をするのかと言いますと、畦は田んぼに水を溜めておく重要なものです。その畦はモグラによって穴が掘られたり、人が歩いて崩れたり、風化によってボロボロになったりしています。それを修復するために塗り直すのです。昔はみんな一本一本の畦をクワを使って手作業で塗っていました。途方もない労力を要します。今では畦塗機と言うトラクターの後ろに取り付ける機械があるので楽ではありますが、その分高い買い物になります(汗)ちなみにですが・・・うちはまだ購入できていませんので近所の農家仲間さんからのレンタルです(汗)早く欲しい・・・畦塗が終わってようやく代とりです。ここまでは画像がありません。なぜならこの作業中はまだこのHPの制作予定がなかったからであります。ここからは簡単な画像付きで!!一言で代とりとまとめていますが代とりには2種類あります。まずはこの粗代とりです。画像1枚目昨シーズンの稲刈りが終わって、一度トラクターをかける粗おこしが終わって数か月がたっています。いい感じに草が生えています。画像2枚目そこに水路から水を引き入れます。粗代は水を入れた状態でトラクターをかけます。画像3枚目トラクターをかけ終わった後です。粗代は粗おこしで砕いた土をさらに小さく砕くのと草をある程度沈めます。草は水分を吸っているのである程度細かく砕けてしまします。この粗代とりですが田植えをする上でのちょっとしたポイントになります。この粗代とりで植えるための深さと、田んぼの均平が決まってしまうからです。粗おこしも均平をとる上でのポイントにはなりますがまだ幾分かの修正はできます。この粗代とりで失敗すると取り返しがつきません。この時点で田んぼの均平が出ていないと田植え機で田植えをするときに凸凹の地面の上を走ることになるので、苗が一定間隔で同じ深さに綺麗に植わってくれません。そうすると成長に差がでたり、植え込みが浅くなって苗が倒れ込んだりします。なので今どきの主流は浅く・粗くなのでトラクターの進む速度も速いですがうちは丁寧にゆっくりと進みます。これを変えようと思うと新しい機械の購入が必要なので変えれません。画像3枚目と4枚目粗代とりが終わった後の全体の様子と拡大した画像です。粗代とりは画像1枚目の田んぼがこんな感じに仕上がります。拡大画像ではまだ細かく砕かれた草が表面に浮いていますがこれでOKです。これで粗代編はおしまいです。