2018年4月23日 美味しいお米作り ①苗床編
初めての投稿なので少しだけ、普段皆様が口にしているお米がどのような工程を経て作られているのかをご紹介したいと思います。
写真を撮るのを忘れていたり、文章が下手だったり伝わりにくいことも多いとは思いますが精いっぱい頑張ってみます(汗)
各農家さんによって手順や作り方が違うと思いますが、ここでは当農園でのやり方をご紹介しようと思います。
今年も美味しいお米を作るために頑張ります!
それではスタートです!!
苗床編
2018年4月23日
今年のお米作りのシーズンが本格的にスタートしました。
まずはお米の苗を作るための苗床の準備です。
画像1枚目
これはお米の苗を作るための箱です。
“育苗箱(いくびょうばこ)”と呼ばれています。
お米の種をこの中に蒔き、発芽させて大きくしそして田んぼに植わります。
農家さんによっては苗を購入するところもありますが、当農園は苗の販売も行っているので自分の所で育てます。
爺ちゃんの代からの作り方をずっと継承しています。
なので当農園苗は重いです!
床土の量が多いからです。
この苗が気に入ってくれてる人もいるみたいです(笑)
この育苗箱の大きさは、短辺が30㎝、長編が60㎝、深さが3cmくらいです。
今年の苗の枚数は800枚です。
この800枚と言う数字・・・減ったなぁ・・・と言うのが素直な感想です。
農家も高齢化が進み引退となった数字が表れています。
これから先も年々減っていくのでしょうか・・・少し寂しい気もします。
育苗箱を見るだけでそんなことまで思ってしまいます(笑)
さて、これからこの箱をどうするかと言いますと・・・
画像2枚目
“播種機(はしゅき)”と呼ばれる機械に流していきます。
この播種機、土を詰める、種を蒔く、土を被せると言う3つの作業をこなします。
『土を詰める』と『種を蒔く、土を被せる』の工程は一度ではできないので同じ育苗箱を合計2回播種機に通すことになります。
まずは土を詰める作業です。
最初に育苗箱をこの播種機の投入口に置きます。
播種機は電動モーターで動くので空の育苗箱が自動的に流れていきます。
画像上の方に床土用の投入口があって、その中に天井から吊るされた床土の入った袋が入っています。
投入口の中の床土が減ると自動的に袋の中の床土が落ちてきます。
その投入口の下で育苗箱に床土が落ちるようになっています。
画像3枚目
投入口の下を育苗箱が通過するときの画像です。
画像4枚目
3枚目の画像の反対側からです。
投入口の底の部分がベルトコンベアーのようになっていて、それに押されて床土が滝のように綺麗に一定量落ちてくるようになっています。
床土の量は床土の落ちる部分にあるシャッターの開き具合によって調整します。
深さ3センチほどの育苗箱に2㎝程の厚みで床土を落としていきます。
画像5枚目と6枚目
播種機で床土が敷き詰められて育苗箱がでてきます。
ここで手作業によって育苗箱の半分ほどの床土の量になるようにします。
均し板(ならしばん)と呼んでいる鉄でできた薄い板を使って余分な床土を捨てるのと同時に綺麗な平らに均していきます。
ここで苗床が平らになっていないと苗の成長が揃わなくなったり、根の張りがバラバラになったりしてしまい綺麗な苗ができません。
なんせ相手は疲れ知らずの機械です。
どんどん押し出してきます。
慣れてしまえばドってことないですけど、均す作業1枚にかけられる時間は2秒から3秒ほどです。
均す人と、均し終わった育苗箱を受け取る人に分かれて作業します。
画像7枚目と8枚目
綺麗に均した育苗箱を種蒔きに備えて綺麗に積み重ねておきます。
これで苗床作りは終了です。