2018年11月3日 籾摺り・・・そして玄米へ!
みなさんこんにちは!
連日の更新となりましたが本日もよろしくお願いします!!
さて、本日は乾燥後から玄米になるまでの工程のご紹介です!
ウチの家で乾燥したお米は一度乾燥機から取り出され、とある場所に運び込まれます。
その場所は“ライスセンター”です!
本日の作業風景の画像はライスセンターでの作業風景となります。
ちなみにこの画像に写り込んでいるのはこのライスセンターのご当主様で、素敵なおじ様ですよ!
ライスセンターとは農家の皆様が収穫したお米を運び込んで、乾燥から籾摺り(もみすり)、時には販売まで手掛けている場所です。
JAなどが大きな施設で行っていることが多いですが、ここのライスセンターはウチから目と鼻の先にあり個人で行っています。
施設も大きくないし、受け入れるキャパも限りが出てきますが、JAなどの大型施設と比べての利点もあります。
ここでは書きませんがその利点がとても重要で、とても大きいような気がします。
当農園のお米はこのライスセンターで玄米にしたものしか出しません。
そしてこのライスセンターの家自体もお米農家なのです。
ウチの親父殿の農業仲間でもあります。
なのでここのライスセンターの家のこの時期の忙しさときたら尋常ではありません。
自分の家の稲刈りを少し早めに行い乾燥・籾摺りまで行い、そのあとは延々と運ばれてくる他の農家さんのお米を受け入れ、乾燥・籾摺りをひたすら繰り返します。
ご夫婦でやってらっしゃいますが時には深夜にも作業をすることがあります。
自分も何度かアルバイトに行ったことがありましたが・・・正直・・・キツイ!!の言葉しかでてきません(笑)
すごいですよねぇ・・・感服・感謝です!!
なにせここのライスセンターがないとウチの美味しいお米が食べられませんから!
ちなみに今回のこの画像に写っているお米ですが・・・ウチのお米ではありません。
パッケージが違うのはそのためです。
タイミングの都合上、よそ様のお家の籾摺り工程の画像となりますが工程は全く一緒です。
さてウチは乾燥機があるので乾燥までは自分のウチで行います。
乾燥が終わったらこのライスセンターに運び込みます。
籾摺り工程で使う機械は個人持ちできるような物でもないので、このライスセンターにお願いしております。
画像①がその機械です。
この画像に写っている機械一式がセットになっています。
右端に写っている黄色いパネルが付いているものが乾燥機になります。
そして上から筒のようなものが数本刺さっている機械が籾摺り機、そして左の上に青いカバーが付いているものが計量器です。
まず、ウチで乾燥したお米をこのライスセンターの乾燥機の中にもう一度入れ込みます。
乾燥は終わっているので乾燥はしませんが、籾摺り機に流し込むために入れます。
そしてレバーをガチャンと引くと、画像②のように籾摺り機の受け入れ口に乾燥機の中からお米が出てきます。
そして籾摺り機の中でお米の殻を取り除きます。この取り除かれた殻が“モミガラ”ですね。
この時点でお米は玄米へと姿を変えます。
画像③はその玄米を振動ふるいで玄米と藁くずや、ごみ、雑草の種子、モミガラが取り除けなかったものなどに選別しています。
振動を与えることによって比重の違いで良品とそうでないものが選別できるようになっています。
ここで取り除かれるのは比重だけで選別することができるもののみです。
画像④は今度はお米の粒の大きさによて選別している機械になります。
未熟米や、割れてしまったお米、小さなお米を取り除いています。
これは小米(こごめ)と呼んでいて、お米であることには変わりはないので食べられます。
しかし皆様の食卓にお届けすることはできないので、主な用途としては加工用なのではないでしょうか。
小米の行きつく先を調べたことがないのですが、お米を引き取りにくる業者さんが買い取ってくれるところをみると、何かしらの使い道はあるようです。
そしてこの選別機をくぐり抜けたものが初めて皆様の食卓にお届けできるお米(この状態ではまだ玄米)なのです。
画像⑤は計量器です。
そのくぐり抜けてきたお米が上の青いカバーの中に溜まっていきます。
下に米袋をセットしておいてレバーを引くと画像⑥のようにお米が落ちてきます。
そして内容量が30kgになるとレバーが戻ってお米が落ちてくるのが止まる仕組みになっています。
止まったら、
画像⑦⑧
それを左の台の上に置いて素早く米袋の口を結んでボタンを押すと抱えやすい位置まで台が上昇してくれます。
この台、3秒から4秒ほどで自動的に下に降りてくるのでそれまでにお米を抱え上げて、
画像⑨⑩
パレットの上に並べていきます。
1段が5袋×5段なので1パレットにつき25袋乗っています。
これで玄米の出来上がりです。
後は各農家さんが引き取りに来て精米機で白米にすれば・・・美味しいご飯となります!
もちろんこのままここからお米屋さんに運ばれるものもあります!
この工程・・・こうやって文字に起こすとこんな感じなのですが・・・現場は壮絶です(汗)
計量器までは自動ですが、その後の横に移して口を閉じてパレットに運んで並べる・・・。
この作業が1袋につき20秒ほどで終わらせないと次が詰まってきてしまいます。
計量が終わった後も上の青いタンクの中にはどんどんとお米が溜まり続けています。
1台の乾燥機の中身が空っぽになるまでで続けます。
その間30キロの重さの物をそのペースで運び続けるのです。
計量器がストップ→横に移す→次の袋をセットしてレバーを降ろす→さっき横に移したお米の袋の口を結ぶ→パレットに運ぶ
→小米の袋がいっぱいになればそれを交換
この間がだいたい20秒ほどです。
このライスセンターの一番大きな乾燥機だと1時間以上は出続ける容量なので自分がアルバイトに行ってた時、立ちはだかる山の様な感じに思えていました(笑)
かかってこい!!コノヤロー!!!のノリです(笑)
乾燥機の大きさは違いますがこのライスセンターには5台の乾燥機があります。
この5台を全部出し切った後に、運ばれてきたお米を入れてまた乾燥の繰り返しです。
JAなどの大型施設は全部機械化されているのでしょうが、個人でやっているところはそうはいきません。
ここのご当主も60歳を超えています。
それでもやり続けるしかないのです。
さてさて!!
これにて今シーズンのお米の作業は終了ですかね。
今振り返ると『もっとこんな風に伝えれば良かったかな?』とか『こんな画像にしておけば良かった! 』など思うところはたくさんあります。
拙い文章と読みにくい内容、誤字脱字、色々すいません(汗)
それでもこのホームページを見ていただいた皆様には感謝です!
ありがとうございます!!
みなさんこのホームページをご覧になっていかがだったでしょうか?
お米って簡単そうに見えます。
田植え後の管理作業などに関してはほとんど掲載しておりませんがその間も毎日様子を見に行き、成長を見守ってきました。
このお米を食べていただいて、少しでも皆様の食卓に笑顔を届けることができればと思います。
今現在、お米の品種は数えきれないほどあります。
その中でウチの地域ではただひたすらにこの“ヒノヒカリ”だけを作り続けてきました。
それはこの土地にこの品種が合っていると言うことを昔より知っていたからです。
今現在食べていただいてるお客さんからの評判もすこぶる上々です!
是非皆様にも一度食べていただけたら嬉しいです!!!
それでは平成30年度産の新米の販売開始です!!
よろしくお願いいたします!